「WHY NOT」は『新しいことに挑戦するきっかけの一歩を作り出すブランド』として立ち上げた。
何を隠そう、我々はアパレル経験が皆無である。
ただ、「アパレルブランドを立ち上げたい」という想いだけが10年前からあった。
2023年初夏、南米大陸はペルー。
かの有名なマチュピチュのあるクスコの宿でベッドに寝転がっていた際、突然ふと
「アパレルを本気でやりたい!」
という想いが頭によぎった。
頭によぎってからは早かった。
すぐにアパレルブランドを運営している先輩に連絡をし、
「アパレルブランドの作り方を教えてください!」と話を聞かせもらった。
アパレルをやりたいと思ってから話を聞かせてもらうまで恐らく1時間も経っていなかったと思う。
先輩が丁寧に詳しく教えてくださったこともあり、アパレルブランドを立ち上げるイメージがかなりついた。
しかし、
「そういえばアパレルブランドを立ち上げるイメージはついたけど、肝心の洋服ができる実際の流れを知らないな」
と気付いた。
日本に帰国後、すぐにネットで見つけた縫製工場に
「アパレルブランドを作りたいと思ってますが、洋服ができる流れを知らなくて、見せていただきたいです!」
と連絡をし快く受けてくださったので、片道3時間かけて自宅から工場まで足を運んだ。
今まで27年間服を着てきたが、服ができる工程を知らなかったので、初めてその工程を目にした時は
「こうやって服ができるのか!!!」と、
とても興奮したのを今でも覚えている。
結果的に縫製現場を見せていただいた工場とは納期や予算の都合上、今回は取引をすることができなかったが、その後も「何かアパレルのことで分からない事があったら、なんでも聞いてね」と相談に乗ってくださり、
多くの方のおかげで「WHY NOT」は成り立っている。
我々の1stシリーズとして生み出した「夏場にも着れる長袖」は通気性がよく、接触冷感や、吸汗速乾など、もちろん個人差はあるが夏場でも快適さを目指せる機能を持ち合わせている。
しかし、実際大手アパレルブランドも低価格・高品質でとても素晴らしい似たような商品を出している。
ただ、大手ゆえマス(大衆)向けの商品展開であり、個々の細かいニーズを満たし切れている訳ではないと感じる。
大前提に、我々のような資本力も知名度も乏しい小規模のブランドが、資本力もありブランドとしてのポジションもすでに市場で確立している大手に真っ向から勝負しても、勝算はほとんどない。
しかし、小規模だからこそできる強みがある。
それは、「大手が満たしきれなかったニーズを我々が機敏に動き満たすこと」だ。
その例の1つがデザインである。
夏場にも着れる長袖を出し、デザイン性にも力を入れているブランドは我々が調べた限り見つからなかった。
夏場にも長袖を着る文化が少しずつ広がってきていると感じる中で、
デザイン性×機能性にこだわったブランドがないのは大いに違和感を感じた。
市場には間違いなくこの需要があることを確信している。
だから「WHY NOT」は、夏場にも長袖を推す最初のブランドとなり、パイオニア的な立ち位置を確率する。
一方で、機能性、アイデア性の高い洋服を作ることは正直誰でもできる。
では、「我々にしかできないことは一体何か」
その答えは「我々の夢や想いを洋服に乗せることだ」と直感で感じた。
もちろん洋服自体にも価値は大いにあるが、アパレルブランドができた過程、「夏が場にも着れる長袖」が生まれたストーリーなど、洋服以外にも多大なる価値を提供できるだろうと考えている。
「資本力もなく、経験も乏しい1ブランドがどこまで抗って名前をあげることができるのか」
いわば、大冒険の幕開けである。
我々の「前向きで冒険的な姿勢」の意味も込めて「WHY NOT」を立ち上げている。
その姿をみて、皆さんにも何か新しいことにチャレンジをしてもらいたい。
我々はチャレンジを止めてはいけない。
現状維持ではなく、困難なことにもチャレンジをすることで成長し、
1個人、1ブランドの成長が、社会の成長につながり、国力の成長まで関わってくると信じている。